2021年4月5日

2020年ニュースレターバックナンバー

最終更新: 2021年8月22日

まぐまぐ2021年のバックナンバーは2021年ニュースレターバックナンバーに掲載。


● 豪雪時の地震災害 : コロナの収束が見えない状況が続いています。首都圏だけでなく、全国各地に緊急事態宣言が拡大されそうな状況です。それに加え大寒波が襲来しています。今もし、ここに地震が加われば、まさに地震・コロナ・大雪の複合災害となってしまいます。 今年は東日本大震災から丸10年の年ですが、実は「忘れられた震災」というものがあるのです。大震災の翌日の12日に長野県でマグニチュード(M)6.7の長野県北部地震が発生しました。 つまり平年以上の積雪に覆われた山間地をM6.7、最大震度6強の揺れが襲ったのです。この地震以外にも、積雪が地震被害を大きくした例が過去には何例も存在しているのです。
 
● 首都圏の地下天気図® : 昨年12月7日のニュースレターに続き、首都圏に特化した地下天気図®です。この解析で重要なのは、複数のパラメータの組み合わせで解析して、関東地方南部には顕著な地震活動静穏化の異常が検出されている事で、この異常の信頼性はかなり高いと考えています。  また今週号では、地震学で標準の解析手法で、この静穏化がどのように見えるかのグラフも追加しました。

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● 2020年の地震活動概観: 2020年は日本列島およびその周辺での地震活動は概ね静かな状態で推移しました。先週号でも触れましたが、結果として2020年に発生した最大の地震は12月21日に青森沖で発生したマグニチュード6.5の地震となりました。 また2020年にはマグニチュード6を超える地震は9個発生していました。ちなみに2019年は14個の発生でした。

● 日本およびその周辺の広域地下天気図®: 11月23日のニュースレターに続き、現在の気象庁の観測網で解析できる最大範囲の領域の解析です。主にマグニチュード7以上の地震発生を対象とした解析となります。 11月の段階と比較しますと、特に大きな変化はありませんが、北海道東方沖(択捉島沖合)での地震活動静穏化が新たな変化として注目されます。

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● 青森県東方沖でマグニチュード6.5の地震が発生 :12月21日午前2時23分ごろ、青森県東方沖でマグニチュード6.5の地震が発生しました。12月27日時点では、この地震が日本列島およびその周辺で発生した最大の地震となっています。

● 青森県東方沖の過去の地震活動 : 青森沖では11月6日、7日に少しまとまった活動が発生しました。さらに12月21日には前述のようにマグニチュード6.5の地震が発生しています。

この青森県東方沖の地震活動をDuMAが取り上げます理由は、1)青森県東方沖は東日本大震災で割れ残っており、歪が開放されていない。2)歴史的にも数十年周期で繰り返しマグニチュード7を超える(8に近い)地震が発生している。3)前回の青森県東方沖での地震は1968年の十勝沖地震と考えられ、すでに50年以上が経過している、といった理由です。

● 中部・近畿・中国・四国地方の地下天気図® : 11月16日のニュースレターに続き、中部地方から中国・四国地方にかけての地下天気図®解析結果です。この地域の地下天気図®解析では、東日本大震災の影響をあまり受けていない事から、過去20年ほどの地震データを使っています。

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● 伊豆諸島で震度5弱を観測 : 12月18日、18時9分ごろ、伊豆諸島の利島で震度5弱を観測する地震が発生しました。震源は新島の北方なのですが、実はこの場所は過去30年間、このような規模の地震は発生していない場所でした。DuMAではこれまで紹介して参りました神奈川県を中心として南関東に広がる地震活動静穏化異常を勘案しますと、伊豆諸島を含めた地域は新しい活動段階に入ったのではと考えています。

● 日本列島陸域の地下天気図® : 11月9日のニュースレターに引き続き、日本列島の陸域に特化した地下天気図®解析です。今週は11月5日時点のLタイプ地下天気図®をお示しします。この地下天気図®解析では対象マグニチュードは一応M6程度の地震と考えています。 現在は関東地方と四国中南部での異常が顕著となっています。

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● 岩手沖でマグニチュード5.5の地震が発生: 12月12日、岩手沖でマグニチュード5.5の地震が発生し、緊急地震速報も発令されました。この地震で観測された最大震度は5弱でした。岩手県沖では今年初めて発生したマグニチュード5を超える地震でした。 この地域(青森沖・十勝沖を含む)では、11月6日、7日にマグニチュード5を超える地震が複数発生しました。この地震活動は前震とも考えられる特徴を有していたため、11月9日付のニュースレターで、1968年の十勝沖(実際には青森沖)の再来の可能性についても考察させて頂きました。

● 東北地方海域の地下天気図®: 11月2日付のニュースレターに引き続き、東北地方沖合の海域(含:一部陸域)で発生するマグニチュード7クラスの地震に特化した解析です。

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● 2020年11月の地震活動概観 : 2020年11月には、日本列島およびその周辺でマグニチュード5を超える地震は10個発生しました。 一番気になった地震は11月6日、7日に青森沖(十勝沖)で続けて発生した地震です(下図の赤枠)。この地震活動については11月9日のニュースレターで前震の可能性も存在する事を速報させて頂きました。

● サハリン西方で極めて珍しい深発地震が発生: 12月1日、サハリン西方の深さ619kmでマグニチュード6.7という地震が発生しました。この地域の過去の地震活動を調べてみますと、浅い地震も含めて過去50年間で初めて観測された規模の地震でした。

● 首都圏の地下天気図®: 10月26日のニュースレターに続き、首都圏に特化した地下天気図®です。今週は12月4日時点のLタイプおよびMタイプの地下天気図®を掲載しています。また小田原沖における地下天気図®の時間変化グラフも更新いたしました。

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● 11月22日19時5分ごろ、関東地方で最大震度5弱を観測する地震が発生し、緊急地震速報が流れました。この地震は2011年の東日本大震災の余震です。この地震の余震は10年、20年と続く事をぜひ頭の片隅にご記憶下さいませ。

● 大量絶滅の原因、巨大火山噴火 東北大チームが解明 : 11月22日付の日本経済新聞に「大量絶滅の原因、巨大火山噴火 東北大チームが解明」という記事が掲載されました。 大量絶滅とは、地球史の中でこれまで5回(一説によれば6回)ほど、当時生存していた動物が大量に絶滅したイベントの事です。

今回の記事で東北大学の海保邦夫名誉教授らのグループは、2億5千万年前に生物の9割以上が大量絶滅した原因が大規模な火山噴火だったことを突き止めたとなっています。

● 神奈川県西部における地震活動静穏化の状況 : 11月9日のニュースレターでも紹介していますが、地下天気図解析で神奈川県を中心とした地域で地震活動静穏化現象が発生しています。今週号では、実際にどのような静穏化の異常なのか検討してみました。

● 日本およびその周辺の広域地下天気図®: 10月19日のニュースレターに続き、現在の気象庁の観測網で解析できる最大範囲の領域の解析です。主にマグニチュード7以上の地震発生を対象とした解析となります。 来週11月30日は、第5月曜日のため、DuMAニュースレターは休刊となります。

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● 神奈川県西部地震」をご存知ですか?: 11月9日のニュースレターでも紹介していますが、地下天気図®解析で神奈川県を中心とした地域で地震活動静穏化現象が発生しています。 神奈川県西部を中心とした地域では、過去に繰り返し被害地震が発生しています。内陸活断層型の地震として1633年寛永小田原地震、1782 年天明小田原地震、1853 年嘉永小田原地震というものが発生しています。

 1633年の寛永小田原地震では、約150名が死亡したとされており、民家多数が倒壊したようです。1782 年の天明小田原地震では、民家約800戸が損壊したようですが、幸いな事に死者は報告されておりません。1853 年の嘉永小田原地震では1,000棟を超える建物が倒壊し、死者は24人だったとされています。

● 映画『ボルケーノ・パーク』が公開されます: 火山パニックムービー『ボルケーノ・パーク』が11月20日、劇場公開されます。これまでに火山噴火を扱った映画としては1997年のアメリカ映画『ダンテズ・ピーク』(Dante's Peak)や同じく1997年の『ボルケーノ』 (Volcano) が有名です。いずれも危機管理という意味で、見る価値がある映画だったと思います。今回の『ボルケーノ・パーク』は、より娯楽性を高めた映画のようです。

● 2020年9月と10月の地震活動概観 : 2020年7月、8月の地震活動の低調さには注目と述べさせて頂きました。今週号では9月と10月の地震活動概観をまとめて述べさせて頂きました。

● 中部・近畿・中国・四国地方の地下天気図® : 10月12日のニュースレターに続き、中部地方から中国・四国地方にかけての地下天気図解®析結果です。この地域の地下天気図®解析では、東日本大震災の影響をあまり受けていない事から、過去20年ほどの長期間の地震データを使っています。今週は11月11日時点の地下天気図®をお示ししています。
 

 
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● 青森県沖で中規模地震が頻発 : 11月6日から7日にかけて青森県沖でマグニチュード5クラスの地震が続けて発生しています。場所はほとんど同じで北緯40.9度、東経143.3度付近で発生しています。これまでに有感となっただけで7日23時の段階で4個が発生しています。 最初の地震(M5.7)を本震としますと、4個目のM5.2の地震は余震としてはマグニチュードが大きすぎるのです。このような(同じような)規模の地震が発生するのは、今後、さらに大きな地震が発生する可能性が存在するという事が地震学の長年のデータ蓄積で経験則として知られています。 11月6日、7日の青森沖での地震活動に注目しましたのは、地震発生周期として、そろそろマグニチュード7クラスの地震が青森沖で発生する可能性が高いという事と、DuMAの地下天気図®解析でも、この地域近傍で地震活動静穏化の異常が現在進行中という事があるためです。

● 日本列島陸域の地下天気図® : 10月5日のニュースレターに引き続き、日本列島の陸域に特化した地下天気図®解析です。今週は11月5日時点のLタイプ地下天気図®をお示しします。さらに今週号では、通常行っている計算と、少し異なったしきい値を使った計算結果もお示しします。   さらに今週は異常となっている地域の拡大図もお示ししました。
 

 
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● エーゲ海でマグニチュード7の地震が発生:10月30日、エーゲ海のトルコ寄りの海域でマグニチュード7.0の地震が発生し、津波も観測されました。震源はギリシャのサモス島の北側で、1日の昼の段階で両国で少なくとも41名が死亡、負傷者は880名以上という報道がなされています。 現地近くに滞在する日本人の方の情報では、「トルコの場合、建物が弱いので、地震があったらすぐに外へ逃げろ」と学校で学んでいそうです。今は道があふれ返っている状態とのことです。家の中にいても地震が怖いし、外に出てもコロナ怖いということだそうです。 トルコには北アナトリア断層という大断層があり、繰り返しこの地域ではマグニチュード7を超える地震が発生しています。最近では1999年にM7.4の地震(イズミット地震)が発生し、17,127名の死者を出しています。さらに今回の地震の近傍でも1883年にM7.3, 1688年にM7.0の地震が発生しており、1688年の地震では17,000名以上の死者を出しています。 ちなみに10月30日の地震には顕著な前震はなかったようです。正断層型の地震で、今後の余震が危惧される状況となっています。

● 東北地方海域の地下天気図®: 9月28日のニュースレターに引き続き、東北地方沖合の海域(含:一部陸域)で発生するマグニチュード7クラスの地震に特化した解析です。現在、この解析で最も顕著な異常は襟裳岬周辺における静穏化異常です。 前回のニュースレターにおける静穏化領域と今回の静穏化領域が少し陸域に近い所に移動している事がわかりました。
 

 
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● 異臭騒ぎ報道の問題点: 神奈川県横須賀市や横浜市で続く異臭騒ぎの報道では、報道する側の科学的リテラシーが極めて低い事が問題と考えています。 得られた解析結果を報道するのは良いのですが、検出されたイソペンタンやペンタンの濃度では、普通の人は「匂いを感じない」という事を臭気判定士(国家資格)の方が発言されていました。このような最も基本的な事が報道できていないというのは、マスメディアの科学的素養・質問能力を疑わざるを得ません。 異臭が人為的な原因だとしても、異臭物質としては「これで決まり」という事では無いようです。

カムチャッカ半島のベズイミアニ山が大噴火 : ロシア、カムチャッカ半島のベズイミアニ山(標高2882m)で22日に噴煙が1万メートルに達する噴火がありました。 日本と北米の航空路がコロナ渦以前の状態であれば、航空機の運航に重大な影響を及ぼしかねないレベルの噴火です。

首都圏の地下天気図® : 今週は9月21日のニュースレターに続き、首都圏に特化した地下天気図®です。今週は10月23日時点のLタイプおよびMタイプの地下天気図®を掲載しています。
 

 
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● 三浦半島・横須賀、横浜における異臭騒ぎ、さらなる続報 : 神奈川県横須賀市や横浜市で続く異臭騒ぎですが、先週は大きな展開がありました。10月12日に横浜市で異臭物質の採取に成功し、ガソリンなどに含まれるイソペンタンやペンタンが通常の大気と比較して10倍以上の濃度で検出されたという報道がありました。同時に木材などを燃やした時に発生するエチレンやアセチレンも通常の2倍以上の濃度で検出されたようです。さらに14日には横須賀市でも異臭物質の採取に成功し、やはりイソペンタンやペンタン、そしてブタンが通常の7倍から14倍の濃度で検出されたという報道がなされました。

 この事は、少なくとも10月12日と14日の異臭騒ぎの原因は青潮ではなかった事を意味します。

日本およびその周辺の広域地下天気図® : 今週は9月14日のニュースレターに続き、現在の気象庁の観測網で解析できる最大範囲の領域の解析です。主にマグニチュード7以上の地震発生を対象とした解析となります。LタイプでもMタイプでも北海道およびその周辺地域で地震活動静穏化の異常の領域が増えています。
 

 
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三浦半島・横須賀、横浜における異臭騒ぎについての仮説検討 : 先週のニュースレターで横浜市でも異臭騒ぎがあった事をお伝えしました。この異臭騒ぎについて、地震との関係がSNS等でも話題となっており、仮説検証という形で現在の知見をまとめてみました。異臭騒ぎは神奈川県で発生していますが、現在の所確実な原因はわかっていません。異臭発生当時の風向きの調査が一つの鍵ではないかとDuMAは考えています。相模湾では複数の地下天気図®解析で静穏化の異常が発現しています。今後DuMAのサイトでもトピックとして色々なデータを公表していきたいと思います。適宜ウエブサイトへのアクセスをお願いします。

なお今週掲載を予定していたDuMAダッシュボードは次週掲載とさせて頂きます。
 
中部・近畿・中国・四国地方の地下天気図 ®: 今週は9月7日のニュースレターに引き続き、中部地方から中国・四国地方にかけての地下天気図®解析結果です。この地域の地下天気図®解析では、東日本大震災の影響をあまり受けていない事から、過去20年ほどの地震データを使っています。 この地下天気図®解析でも相模湾周辺の地震活動静穏化異常の一部を見る事ができます。
 

 
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2020年9月の地震活動概観: 2020年9月には、日本列島およびその周辺でマグニチュード5を超える地震は8個発生しました。ここ数ヶ月、かなり地震活動が低調なようです。実際7月が4個、8月は3個の発生でした。 9月で最大の地震は岩手県沖で発生したマグニチュード6.2の地震でこれは東日本大震災の余震です。

横浜でも異臭騒ぎ :10月3日夕刻、横浜市の中区、神奈川区、港北区の住人から「ガス臭い」や「焦げ臭い」といった通報が数十件、相次いだということです。また横須賀市では、1日の夕刻に横須賀市の東部から「薬品のような臭いがする」等の通報が相次いだとの事でした。1日の異臭騒ぎは一部横浜市南部でも報告されていたようです。 三浦半島では6月以降、毎月のように原因不明の異臭騒ぎが続いており(6月4日、7月17日、8月21日、9月19日)、県などが関係機関で対応して調査する事を決定しましたが、残念ながらまだ異臭の原因物質の採取には至っていません。これだけ原因不明の異臭騒ぎが続くというのは明らかに異常と考えられます。

日本列島陸域の地下天気図®: 今週は8月24日のニュースレターに引き続き、日本列島の陸域に特化した地下天気図®解析です。今週は10月2日時点のLタイプおよびMタイプの地下天気図®をお示しします。

この一ヶ月少しの間に、関東地方南部における地震活動が変化しているようです。
 

 
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● 御岳噴火から丸6年 : 2014年9月27日、御岳が水蒸気噴火が発生し、死者・行方不明者合わせて63名を出す大きな被害となりました。実は噴火規模は極めて小規模だったのですが、1)9月の紅葉シーズン、2)土曜日の昼どき、3)晴天という登山客が極めて多い時に発生した事が被害を大きくしたのです。

当時、名古屋大学では山頂付近での微小地震活動が増加していた事を認識し、その情報は気象庁にも届いていたのですが、気象庁には火山の専門家が少なく、情報を活用する事ができませんでした。

現在、新しい内閣でデジタル庁について議論されていますが、このようなデータを一般住民が発見しやすいポータルサイトに集約する事もある意味縦割り行政の打破なのではないでしょうか。

東京電力・福島第一原子力発電所で新たな防潮堤が完成 : 東京電力は9月25日、今後高い確率で発生する事が予想されている北海道東部沖のプレート境界「千島海溝」沿いで想定される超巨大地震の津波に備え、福島第1原発で昨年9月から建設してきた高さ11m、全長約600mの防潮堤が完成したと発表しました。

北海道は歴史文書が少なく、巨大地震の再来間隔が明らかになっていませんでしたが、近年の津波堆積物の解析により、実は(超)巨大地震が繰り返し比較的短い期間で発生していた事が明らかになってきたのです。

東北地方海域の地下天気図® : 今週は8月17日のニュースレターに続き、東北地方沖合の海域(含:一部陸域)で発生するマグニチュード7クラスの地震に特化した解析です。
 

 
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● 西埼玉地震をご存知ですか?: 今から89年前の1931年(昭和6年)9月21日、埼玉県西部を震源とするマグニチュード6.9という大きな地震が発生しました。 震源の深さは3Kmとされており、極めて浅いところで発生した地震とされています。この地震で埼玉県内では16名が死亡し負傷者も150名近くと言われています。揺れが強かった地域では、地盤液状化も発生しました。家屋全壊の被害もかなり出たのですが、満州事変の報道とも重なり、この西埼玉地震は被害の割にはあまり報道されなかったようです。 今週号ではこの地震の地震学的意義についても解説しました。

首都圏の地下天気図®: 今週は8月10日のニュースレターに続き、9月17日時点の首都圏に特化した地下天気図®です。前回の解析から、少し状況が変わってきた事がわかりました。
 

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「平成30年北海道胆振東部地震」から丸2年 : 2年前の2018年9月6日、北海道で最大震度7を記録した胆振東部地震が発生しました。この地震は日本の内陸被害地震(陸域のプレート内部で発生した)としては深さ37kmという、かなり深い所で発生しました。 今週号では、おさらいとして胆振東部地震の被害の特徴と、余震活動の推移から、まだ浅い部分(上部地殻)に割れ残りがある可能性を指摘させて頂きました。

日本およびその周辺の広域地下天気図® : 今週は8月3日のニュースレターに続き、現在の気象庁の観測網で解析できる最大範囲の領域の解析です。主にマグニチュード7以上の地震を対象とした解析です。


 
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● 2020年8月の地震活動概観 : 先月の7月は「ここ数年で最もM5を超える地震が少なかった一ヶ月でした」とニュースレターで述べさせて頂きました。ところが7月が4個の発生であったのに対し、8月はさらに少ない3個しか発生しませんでした。 ここ2ヶ月(7月、8月)の地震活動の低調さには注目しておく必要があると考えています。

9月4日に福井県で1963年以降、初めて震度5を超える地震が発生 : 4日9時10分、福井県北部でマグニチュード5.0の地震が発生し、福井県では1963年以来、57年ぶりという震度5を観測しました。

ちなみに福井県では1948年にマグニチュード7.1の福井地震が発生し、3,700名以上の死者・行方不明者を出しています。少なくとも4日の段階では、余震は順調に減衰しております。周囲には活断層も多く、今後は少し離れた場所での誘発地震に注意する必要があるかもしれません。

中部・近畿・中国・四国地方の地下天気図® : 7月27日のニュースレターに引き続き、中部地方から中国・四国地方にかけての地下天気図®解析結果です。今回の解析範囲に9月4日に福井県で震度5弱を記録した地震も含まれておりますので、4日の地震の震央における地下天気図®時間変化グラフも併せてお示ししています。

● 今週号にはダッシュボードのアップデートを掲載しました。
 

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● 三浦半島で今年に入って3度目の異臭騒ぎ : 8月21日、午前中から横須賀市内で異臭がするとの報告が相次いてもたらされました。市や消防にガスのような臭いとの通報が40件以上あったとの事です。SNS上では、「ガス漏れのような臭い」、「ガスよりももっと強烈な、ゴムが焦げているような臭いにも感じた」というものもありました。 実は横須賀市周辺では、今年に入ってから、6月4日に最初の異臭騒ぎがありました。この時は三浦半島南部を中心に異臭があり、各地の消防局には合わせて300件以上の通報があったそうです。

同様に7月17日にも横須賀周辺で異臭騒ぎがあり、今回で3回続けての騒ぎとなりました。

ところが「地震の前に異臭がした」という事例は1995年の阪神大震災の前に数例の報告があるようですが、これはもちろん事後のアンケート調査で判明したことです。さらに東日本大震災の後の調査でも異臭に関する報告はなされていないのが実情です。 本文中では異臭に関するDuMAの見解を述べています。

また参考データとして神奈川県が公表している断層マップと政府・地震調査研究推進本部が公表している断層マップを比較して、どのような問題があるのか、コメントしています。

● 地震と異臭騒ぎとの関係 : この異臭騒ぎが“地震の前兆”ではないかというSNS上の議論を引用した報道や、一部“専門家”と呼ばれる方(メディアが作ったエセ地震専門家です)がまことしやかに地震との関連性をコメントしていました。

● 日本列島陸域の地下天気図® : 7月21日のニュースレターに引き続き、日本列島の陸域に特化した地下天気図®解析です。今週は8月21日時点のLタイプおよびMタイプの地下天気図®をお示しします。
 
● 来週8月31日は、第5月曜日のため、DuMAニュースレターは休刊となります。
 

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● 7月30日の緊急地震速報の誤報に関する続報 : 7月30日、気象庁は関東や東海などの広い範囲で強い揺れが予想されるとして、緊急地震速報を発表しましたが、実際には揺れは観測されませんでした。この誤報は従来の誤報とは全く性質の違う誤報でした。 今週号ではこの誤報が生じた根本的原因についてDuMA/CSOの私見も交え考察しています。

● 東北地方海域の地下天気図® : 7月13日のニュースレターに引き続き、東北地方沖合の海域(含:一部陸域)で発生するマグニチュード7クラスの地震に特化した解析です。今週はLタイプ地下天気図®がどのように変化してきたかをお示しします。
 

 
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● 8月に入って、深発地震が続発! : 8月6日、7日とたて続けに、「異常震域」と呼ばれる現象を伴った深発地震が発生しました。異常震域につきましては、その解説を2019年8月5日や、2019年4月8日のニュースレターで異常震域について解説を行っています。こちらも併せてお読み頂ければと思います。

● 首都圏の地下天気図®:7月6日のニュースレターに続き、8月7日時点の首都圏に特化した地下天気図®です。今週は8月7日時点のLタイプおよびMタイプの地下天気図®を掲載します。
 

 
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● 緊急地震速報の誤報について : 7月30日午前9時半すぎ、気象庁は関東や東海などの広い範囲で強い揺れが予想されるとして、緊急地震速報を発表しました。しかし実際には揺れは観測されませんでした。気象庁は「誤報」だと記者会見を行ないました。 実際にはどのような事から誤報となったのか、考察を行うとともに、緊急地震速報の限界についても知って頂ければと思います。

● 日本およびその周辺の広域地下天気図® : 今週は6月22日のニュースレターに続き、現在の気象庁の観測網で解析できる最大範囲の領域の解析です。主にマグニチュード7以上の地震を対象とした解析です。   先週号の結果と異常のパターンが違っていますが、先週のニュースレターは、東日本大震災の影響をあまり受けていない地域のため、2001年からの約20年間の地震活動のデータを使って解析しています。それに対し、今週の解析は東日本大震災以降の2012年からの地震活動のみ(つまり約8年半)を用いて解析しています。

 つまりバックグラウンドとする地震活動の長さと解析パラメータが異なるため、結果が異なってくるのです。どちらが正しいとか、間違っているという訳ではありません。
 

 
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● アリューシャン列島でM7.8の地震が発生 : 日本時間の7月22日(水)15時頃、アリューシャン列島で比較的規模の大きな地震がありました。震源地は米国・アラスカ半島近傍で、地震の規模はM7.8と推定されています。7月22日の地震の震源域では、1938年にマグニチュード8.7という巨大地震が発生しており、次のフェーズの活動とも言えますが、1938年の地震の余震とも解釈できるのです。このように巨大地震では余震は100年単位で続くのです。東日本大震災はまだ発生から10年も経過していません。これから最大余震が発生する可能性が大きく残されているのです。

中部・近畿・中国・四国地方の地下天気図® : 6月15日のニュースレターに引き続き、中部地方から中国・四国地方にかけての地下天気図®解析結果です。この地域では、2018年の大阪北部地震前に明瞭な地震活動静穏化の異常が観測され、その後、紀伊半島南部を中心にMタイプで新たな顕著な異常が観察されていた事をお伝えしてきましたが、実は紀伊半島南部での異常はこれまで見た事が無い特異なパターンである事が判明しました。
 

 
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● 降水と地震との関係 : この所の日本列島は、前線の停滞により、九州での豪雨災害だけでなく、東京でもすでに7月15日の段階で連続16日の降水となり、観測史上最も長い降水の記録となっています。

降雨と地震発生の関係ですが、特に陸域で発生する浅い地震と気象との関係は昔から数多くの研究がなされています。過去の研究の多くは、降雨が直接の原因というより、(降雨によって)地下水位が上昇する事と地震発生との間に関係があるのではないかという推論をしています。つまり、降雨は地下での間隙水圧を上昇させ、断層における摩擦係数を小さくする効果があるのではと考えられており、結果として地震が発生するというスキームとなります。 今年のように長期間・大量の雨が降り続く事は、浅い地震の発生を誘発する可能性が存在する事があるという事を知識として知って頂ければと思います。

● 阿蘇山の活動も活発化 : 先週は浅間山について活動が活発化している事をお伝えしましたが、今週は阿蘇山における活動が少し活発化している事をお伝えしようと思います。 大きな噴火が差し迫っているという状況ではありませんが、噴火が発生した場合には風下では火山灰に加えて小さな噴石が遠方まで風に流されて降ることもあり、注意が必要です。

● 日本列島陸域の地下天気図® : 6月8日のニュースレターに引き続き、日本列島の陸域に特化した地下天気図®解析です。今週は7月16日時点のLタイプおよびMタイプの地下天気図®をお示しします。
 

 
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● 浅間山の活動 : 気象庁浅間山火山防災連絡事務所は7月8日に浅間山の火山活動について発表しました。ここ数日は火山性地震が少なく、山頂西側の斜面が盛り上がるような傾斜変動も鈍化しているとの事ですが「長い期間で活動を評価する必要がある」とし、噴火警戒レベル2(火口周辺規制)を維持すると発表しました。 火山性地震の回数は7月に入ると1桁が続いていましたが、6日以降は2桁に。7日までの直近1カ月間の平均は約21回でした。8日は午後8時までに16回観測ており、依然として小噴火の可能性は残っていると判断されます。

● 東北地方海域の地下天気図® : 6月1日のニュースレターに引き続き、東北地方沖合の海域(含:一部陸域)で発生するマグニチュード7クラスの地震に特化した解析です。今週は7月10日時点のMタイプとLタイプの両方の地下天気図®をお示しするとともに、襟裳岬西方における時系列変化も掲載しています。
 

 
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● 2020年6月の地震活動概観: 6月には25日に房総半島沖で東日本大震災直後を除き、およそ8年ぶりにマグニチュード6を超える地震が発生しました。マグニチュード5と6では、地震のエネルギーは約32倍違い、地震学的には極めて重要な意味を持つ地震と言えるのです。 6月には日本列島およびその周辺海域でマグニチュード5を超える地震は25個発生しました。そのうちの大部分は南西諸島の与那国島北東地域で6月14日以降発生したものです。

● 西之島の噴火活動極めて活発に : 父島の西方約130kmに位置する西之島は、2013年以降、活発な噴火を続けています。6月中旬以降、大量の火山灰を噴出するなど、特に活動が活発化しており、7月4日には観測史上最高の8,300mという噴煙高度を観測しました。 火山噴火予知連絡会は今後も活動が続き、溶岩の流出によって島が拡大する可能性が高いとしています。

● 首都圏の地下天気図® : 5月25日のニュースレターに続き、7月2日時点の首都圏に特化した地下天気図®です。今週は埼玉県熊谷における最新の地下天気図®の時間変化のグラフも掲載しています。
 

 
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6月25日銚子沖地震に関するコメント(号外)
 

● 今朝(6月25日)の未明、銚子沖合でマグニチュード6.1(気象庁暫定値)の地震が発生しました。

 気象庁は「東日本大震災の余震の可能性が高い」というコメントを発表し、今後1週間程度最大震度5弱程度の揺れをもたらす地震に注意というある意味、定型的なコメントを発表しました。

 我々が今、最も知りたいのは、「この地震がさらに大きな地震の前触れかどうが」という点だと思います。これには現在わかっている地震学の知見を可能な限り適用して判断していく事が必要です。

 まず、熊本地震のように、今後さらに大きな地震が発生する場合は、同じような規模の地震が発生するかどうかという事が鍵となります。もし、マグニチュード6ないし5.5程度の地震が発生するかどうかに注目して下さい。この場合は今後さらに大きな地震が発生する可能性が極めて高くなります。報道を注視してください。

別の言い方をしますと、半日から1日程度様子をみて、大きめの粒ぞろいの地震が発生するか否かが鍵となります。DuMAでは5月6日の号外で、まさに銚子沖のこの地域に歪が溜まっているという事をお伝えしておりました。ぜひ4月13日号3月2日号をもう一度ご覧になって頂ければと思います。

● 未明の地震で、ダッシュボードで(C)でお示ししました房総半島沖(銚子沖)の静穏化解消に伴う地震が発生した可能性が高いと判断しています。
 

 
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● 養老断層系で地震: 6月17日、岐阜県で最大震度4を記録する地震がありました。この地震の震源は岐阜県美濃中西部で、震源の深さは約10km、地震の規模(マグニチュード)は4.4という大きさでした。 この地震は中部日本を走る養老断層系(養老ー桑名ー四日市断層帯)で発生したと考えられます。この地震をなぜこのニュースレターで特別に取り上げるのか、その理由は、実は養老断層系はA級の活断層で、最大でマグニチュード8の地震を発生する能力があるとされているからです(政府・地震調査研究推進本部による)。

養老断層の重要性はその位置が中部地方と近畿地方との交通の要衝に位置している事です。

今週は5月11日のニュースレターに引き続き、中部地方から中国・四国地方にかけての地下天気図解析結果です。今週号では、これまで報告して参りました静穏化異常に変化が観測されました。

● 日本およびその周辺の広域地下天気図® : 今週は5月18日のニュースレターに続き、現在の気象庁の観測網で解析できる最大範囲の領域の解析です。主にマグニチュード7以上の地震を対象とした解析です。

今週お示しするのは6月19日時点のLタイプ地下天気図®です。Mタイプもほとんど同様の地下天気図®となっています。
 
● 来週6月29日は、第5月曜日のため、DuMAニュースレターは休刊となります。
 

 
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● 中部・近畿・中国・四国地方の地下天気図® : 今週号では、これまでと違い、まず地下天気図®解析の結果をお示しします。 今週は5月11日のニュースレターに引き続き、中部地方から中国・四国地方にかけての地下天気図®解析結果です。今週号では、これまで報告して参りました静穏化異常に変化が観測されました。 そして今回の静穏化異常と2018年6月の大阪北部地震前の異常との違いについて考察しています。

● 中部・近畿・中国・四国地方の地震活動の状況 : 今週号では、中部、近畿、中国、四国地方の2018年以降の地震活動について考察を行ないました。2018年以降では、2回のマグニチュード6以上の地震が発生しています。さらにこの5月下旬から始まった上高地での群発地震活動が極めて大きな活動である事がおわかり頂ける図となっています。
 

 
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● 2020年5月の地震活動概観 : 5月は首都圏で緊急地震速報が立て続けに流れた事もあり、「最近地震が多い」「首都直下地震の前触れか」といったSNSも多くみかけれられました。5月には日本列島全体でマグニチュード5以上の地震が15個発生しました。4月が9個、3月が8個の発生でしたから、5月はやはり地震活動が少し活発であったと言えるでしょう。 特に関東地方から東北沖合でまとまった地震発生がありました。これらの地震はすべて沈み込む太平洋プレートの上面で発生しており、広い意味では東日本大震災の余震と言える活動です。

● 長野・岐阜県境での活発な地震活動(上高地周辺)の続報) : 4月23日以降、長野・岐阜県境付近で活発な地震活動が続いています。6月5日までにマグニチュード5以上の地震が5個発生しており、震源が北北西-南南東に並んでいる事がわかりました。また震源が南側から北側へ移動している事が確認されています。

有感地震としては、まだ200回程度ですが、実は体に感じない小さな地震まで数えますと、すでに18,000個もの地震が発生しているのです。

● 日本列島陸域の地下天気図®: 4月27日のニュースレターに引き続き、日本列島の陸域に特化した地下天気図®解析です。今週は6月5日時点のLタイプおよびMタイプの地下天気図®をお示しします。
 

 

 
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● 東京湾内で少しまとまった地震活動が発生; 5月20日以降、東京湾内で少しまとまった地震活動が発生しています。もともと東京湾内は浅い地震が少なく、前回の活動といえるのは、2015年12月でした。今回の活動はそれ以来と言えるものです。この時の地震活動につきましては、2016年1月5日配信のニュースレターで解説しています。本号と合わせて、DuMAのサイトでぜひご覧くださいませ。

● 東北地方海域の地下天気図® : 4月20日のニュースレターに引き続き、東北地方沖合の海域(含:一部陸域)で発生するマグニチュード7クラスの地震に特化した解析です。 今週は5月29日時点のMタイプとLタイプの両方の地下天気図®をお示しします。
 

 
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● 観測史上最大の地震をご存知でしょうか?: 今から60年前の1960年5月22日、南米チリでマグニチュード9.5の超巨大地震が発生しました。これは近代的な地震学が成立して以降、最大の地震でした。

実は超巨大地震の規模を正確に表現できるマグニチュードというものは、1970年代後半まで存在していませんでした。たとえば2011年の東日本大震災でも、気象庁が最初に発表したマグニチュードは8ちょっとの大きさでした。 巨大地震でも飽和せず、地震の規模を正確に表現するマグニチュードは、モーメント・マグニチュードと呼ばれており、金森博雄カリフォルニア工科大学教授が提唱し、現代の地震学では、デファクトスタンダードとして使われる事になりました。

巨大地震はある期間に集中して発生?:チリ地震の前後に、実はマグニチュード9クラスの地震が連続して起きていました。そして一連の巨大地震の発生は、1964年のアラスカ地震で終了しました。その後、40年間マグニチュード9クラスの地震は発生しませんでした。 2004年、スマトラ島沖でマグニチュード9を超える地震が発生し、死者22万人以上という大きな被害が津波によりもたらされました。その後立て続けに東日本大震災を含むマグニチュード9クラスの地震が発生したのです。 実は超巨大地震は特定の時期にまとまって発生していたのです。このような現象は古典的な地震学では説明できませんが、最新の統計物理学では、“長距離相関”という概念でこのようにある時期にまとまった活動が発生する事を説明しようという試みもなされるようになってきました。

首都圏の地下天気図® : 4月13日のニュースレターに続き、5月21日時点の首都圏に特化した地下天気図®です。首都圏の静穏化異常が消滅していることがわかりました。

 また5月20日より、東京湾内で小規模ですが、地震が頻発しています。
 

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● 火山の話題 : 先週に引き続き、火山の話題です。気象庁は5月13日、全国の活火山の状況について発表しました。現在、火口周辺警報は9個の火山で発令されています。 また日常生活とは関係ありませんが、小笠原諸島の南硫黄島近傍の「福徳岡ノ場」と呼ばれる海底火山で、周辺の海域に影響を及ぼす噴火の恐れがあるとして、「噴火警報(周辺海域)」が発表されています。まさに日本列島は生きているという事だと思います。

● 日本およびその周辺の広域地下天気図®: 今週は現在の気象庁の観測網で解析できる最大範囲の領域の解析です。主に海域で発生するマグニチュード7以上の地震を対象とした解析です。

今週号にはダッシュボードを掲載しました。


 
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● 火山に関するニュース・話題 :今週号では桜島の状況および富士山噴火に関する最近の記事を紹介しています。

● 4月23日以降続いている長野県西部(上高地周辺)の地震活動について : 5月4日のニュースレターでこの話題に触れましたが、まだ活動は継続しています。このような浅い所で発生した群発地震の場合、それがさらに大きな地震発生に繋がる可能性は低いのですが、今回の長野県西部の場合はもう少し状況を見る必要がありそうです。

● 中部・近畿・中国・四国地方の地下天気図® : 3月23日のニュースレターに引き続き、中部地方から中国・四国地方にかけての地下天気図®です。これまで2018年の大阪北部地震の異常終了後、再び青い地震活動静穏化の異常が出現していましたが、この異常に変化がありました。


 
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● 関東地方で2日続けて緊急地震速報が発令されました。これについて解説を行いたいと思います。

2日続けて関東地方で緊急地震速報 : コロナ渦の中、2晩続けて関東地方に緊急地震速報が発令されました。いずれの地震も広い意味での東日本大震災の余震と言うことができます。

緊急地震速報の限界 : 緊急地震速報が実用化されて、はや12年以上が経過しました。緊急地震速報は、地震発生後にその地震波が皆様の居住地に到達する前に、ITの力を用いて、情報をほぼ光速(毎秒30万km)で伝えるシステムです。しかし、このシステムは深い所で発生する地震について、警報を出すことは少し苦手なのです。この点についての解説を行ないました。

現在の関東地方の状況: 現在の関東地方は、地震活動が活発しており、極めて評価がしづらい状況です。そこで、地震活動を評価する古典的かつ有効な手法として、グーテンベルグ・リヒター則のグラフの傾きを用いたb値解析というものを適用してみました。
 

DuMANewsLetter 号外 20200506 ( クリック : 号外につき無料公開



 
● 特別寄稿 DuMA/CEO岡本 毅複合災害への備え~悲観的に準備して、楽観的に行動せよ~今週は「複合災害」をテーマとして、DuMA/CEOの岡本 毅が警察官僚の経験を活かして「複合災害への備え」と題して寄稿しました。また過去の危機管理入門についてもリンクを挿入してありますので、ぜひご一読頂ければと思います。
 
● 2020年4月の地震活動概観 : 4月に日本列島およびその周辺海域で発生したマグニチュード5以上の地震は9個でした。最大の地震は4月20日に岩手沖で発生したマグニチュード6.2の地震でした。これは東日本大震災の余震です。 数そのものは問題ないレベルなのですが、発生した領域が関東・東北地方(海域を含む)と、長野県西部に集中しています。 この長野県西部の地震活動について、詳細な解析を行いました。この地震には明瞭な前震活動が存在していた事もわかりました。
 
● DuMAニュースレターは、毎月 第1月曜日・第2月曜日・第3月曜日・第4月曜日(祝祭日を除く)発行予定となっておりますが、最近はハッピーマンデーで月曜日が休日となる事も多いため、できるだけ月4回の発行を行なっていきたいと考えています。 5月4日は「みどりの日」で本来は休刊ですが、号外として発行させて頂きます。
 
● 複合災害のコラム(ブログ)アップしました。  また複合災害についてのニュースレターを公開しました。→ 2月3日にまぐまぐでDuMANewsLetter第5号


 
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● 長野県西部でマグニチュード5.5の地震が発生:4月23日、長野県西部でマグニチュード(M)5.5、最大震度4を記録する内陸地震が発生しました。3月13日には能登半島でもM5.5の地震が発生しており、中部地方の地震活動が活発化している可能性があります。

● 日本列島陸域の地下天気図® : 3月16日のニュースレターに引き続き、日本列島の陸域に特化した地下天気図®解析です。また今週は先週報告致しました関東地方北部の地震活動について、追加解析を行ないました。


 
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● 小笠原で深発地震 :小笠原諸島近傍で深発地震が発生し、“異常震域”と呼ばれる現象が発生しました。基本的には日本列島周辺のプレート配置が関係しており、日本列島の下に沈み込んでいる太平洋プレートが硬くかつ冷たい事が原因で、その結果プレート内部で地震波の減衰が小さく、地震波が選択的に太平洋プレートの中を伝わってくるためです。そのため、沈み込む太平洋プレートに近い東北地方がより大きく揺れるという現象です。

● 東北地方海域の地下天気図® : 3月9日のニュースレターに引き続き東北地方沖合の海域(含:一部陸域)で発生するマグニチュード7クラスの地震に特化した解析です。東北地方では、岩手県を中心とした地震活動静穏化領域が再び出現している事がわかりました。また襟裳岬近傍におけるRTM時系列変化のグラフを更新しました。
 

 
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● 熊本地震から4年 : 4月14日で熊本地震から丸4年となります。しかし仮設住宅(家賃なし)は入居期限があるため、その後復興住宅(家賃あり)に移った方も多くいらっしゃいます。ただ、かなりの割合の方が生活は苦しいとお答えになっています。やはり家賃が大きな問題で、それまで農村や山間部で代々持ち家に暮らしていた方にとっては純粋に家賃が負担増となってしまいました。 幸い、熊本地震以降、内陸でマグニチュード7を超える地震は発生していませんが、熊本地震のような地震は全国どこでも発生する可能性があるとお考え下さるようお願い致します。
 
● 首都圏の地下天気図® : 3月2日のニュースレターに引き続き、4月10日時点の首都圏に特化した地下天気図®です。昨年12月以降、首都圏の地震活動が活発化しているようにも思える状況です。12日には茨城県南部でマグニチュード(M)5.1の地震が発生し、最大震度4を観測しました。11日には千葉県東方沖(銚子沖)でM4.5、M3.3の地震が発生しました。4月10日にも茨城沖でM4.0、4月2日にはやはり千葉県東方沖(銚子沖)でM4.2といった具合です。

● 先週お送りしましたDuMAダッシュボードに誤植等がありましたので、今週更新して再掲いたしました。
 

 
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● 2020年3月の地震活動概観 : 2020年3月に日本およびその周辺で発生したマグニチュード(M)5を超える地震は8個でした。地震活動全般は比較的低調であったと判断できます。南西諸島・西表島近辺では少し活発な活動がありましたが、西表周辺では過去にも何度も群発地震活動が発生しています。3月は伊豆小笠原海溝沿いでも少しまとまった活動が発生しました。

● 日本およびその周辺の広域地下天気図® : 2月24日のニュースレターに引き続き、現在の気象庁の観測網で解析できる最大範囲の領域の解析です。主に海域で発生するマグニチュード7以上の地震を対象とした解析です。
 

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● 複合災害 その3 : 2月3日のニュースレターで“複合災害”を取り上げ、大地震が積雪期に発生した場合の過去の事例を紹介しました。さらに火山噴火が山頂付近の雪を溶かす事で発生する火山泥流の悲惨な被害の実例も紹介しました。 3月2日には、地震発生時等の避難所について、感染防止の観点から、津波浸水想定地域以外では、可能ならご自宅で避難生活が行える事がベストであるという事をお伝えしました。  それは日本の避難所の状況が基本的に何十年も変わっておらず、体育館で雑魚寝という状況から脱却できていないためです。
 
フィリピンのタール火山: 今週号では1月に噴火したフィリピンのタール火山近郊の避難所がどのような状況であるかについてお知らせします。
 
中部・近畿・中国・四国地方の地下天気図® : 2月17日のニュースレターに続き、中部地方から中国・四国地方にかけての地下天気図®です。今週は3月19日時点のMタイプ地下天気図®とLタイプ地下天気図®です。 ● 来週3月30日は、第5月曜日のため、DuMAニュースレターは休刊となります。


 
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● 3月13日の能登半島の地震の位置付け: 今後の推移ですが、3月9日のニュースレターでお知らせしたDuMAダッシュボードでも、能登半島周辺で地震活動静穏化異常が出現中であった事に触れています。本文中では今後の可能性について現時点での解釈を記載しています。

● 日本列島陸域の地下天気図® : 2月10日のニュースレターに引き続き、日本列島の陸域に特化した地下天気図解析です。今週は3月13日時点のLタイプとMタイプの2種類の地下天気図をお示ししています。
 

 
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● 2020年2月の地震活動概観 : 2020年2月に日本およびその周辺で発生したマグニチュード(M)5を超える地震は9個でした。特に2月13日には択捉島沖でM7.2の地震が発生しました。この地震については2月17日のニュースレターでも速報いたしましたが、日本周辺では2016年の熊本地震以来のマグニチュード7を超える地震でした。 2月の地震活動で特徴的だったのは、関東地方およびその沖合で極めて活発な地震活動が発生していたという事です。
 
東北地方海域の地下天気図® : 1月27日のニュースレターに引き続き、東北地方沖合の海域(含:一部陸域)で発生するマグニチュード7クラスの地震に特化した解析です。東北から北海道沖は前回までとは状況が少し変化してきた可能性があると考えています。 そこで今週は地下天気図®の空間分布だけではなく、千葉県銚子近傍、宮城県女川近傍および北海道襟裳岬近傍の3地点の地下天気図®時系列変化のグラフも併せてお示しする事にいたしました。
 

 
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● 新型肺炎について思う事: 世の中、新型肺炎のニュース一色ですが、2月3日付けのニュースレターでは積雪期における地震で、想定外の建物圧潰の被害が出た事例のある事をお伝えしましたが、今まさに、避難所を開設しなければならない地震が発生した場合の感染防止をどう考えるかを真剣に議論しておくべきと強く感じる次第です。 結論を言いますと、津波で家が流されたりしてしまった場合を除き、実は震災後には、感染症を防ぐためにも、できるだけ自宅で避難生活を送る事がベストなのです。
 
M8アルゴリズム予測 その2 : 先週号でM8アルゴリズムの最新の予測をお示ししましたが、今週は同時に公開している対象マグニチュードを7.5とした予測です。日本周辺にも異常が出現している事がわかります。
 
首都圏の地下天気図® : 1月20日のニュースレターに引き続き、2月28日時点の首都圏に特化した地下天気図®です。昨年12月3日、4日に震度4を記録する地震が関東地方の異なった3つの地点(茨城県南部、茨城県北部、栃木県北部)で発生しました。 それ以降も1月3日に千葉県東方沖で震度4、1月14日に茨城県南部で再び12月3日と同様の規模の地震が発生しました(M=4.8)を記録する地震が発生しました。 その後も2月1日未明には千葉県・銚子近傍でM5.0の地震と茨城南部でM5.3の地震、2月6日には茨城県沖でM5.7の地震が発生する等、中規模の地震が続けて発生している状況です。
 

 
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● M8アルゴリズム: ロシアは旧ソビエト時代から地震活動度の理論的・数学的解析に多くのノウハウを持っており、そのための専門の研究所が存在します。 M8アルゴリズムはロシア科学アカデミーのV. Keilis-borok教授(その後カリフォルニア大学ロサンゼルス校教授)らのグループにより開発されたM8クラスの地震発生を5年程度のタイムスパンでの予測を行なうアルゴリズムです。 この手法の第三者機関での評価結果は約60%の予知率という結果が出ています。 今週号ではM8アルゴリズムの紹介と過去の実績をふまえ、現在の状況をお伝えします。
 
日本およびその周辺の広域地下天気図®: 今週は1月13日のニュースレターに引き続き、現在の気象庁の観測網で解析できる最大範囲の領域の解析です。主に海域で発生するマグニチュード7以上の地震を対象とした解析です。今回は2月20日時点のLタイプおよびMタイプの2つの地下天気図®をお示しします。
 

 
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● 択捉島沖でマグニチュード7を超える地震が発生: 2月13日、択捉島南東沖でマグニチュード7.2(気象庁計測)の地震が発生し、北海道東部地域で震度4を観測しました。 この地震は『深発地震』と呼ばれるもので、155kmという深い所で発生しました(普通の地震は10~60kmほどの深さが多い)。またこの地域は、政府・地震調査委員会の長期評価でも2017年暮に巨大地震発生の切迫性がすでに指摘されている地域とななっています。
 
中部・近畿・中国・四国地方の地下天気図®: 1月6日のニュースレターに続き、中部地方から中国・四国地方にかけての地下天気図®です。近畿地方では非常に顕著な地震活動静穏化の異常が2017年の末から2018年にかけて出現し、その異常が最大になった時に大阪北部地震(2018年6月18日)が発生しました。
 
地下天気図®の時間変化曲線: 地下天気図には、毎週お示ししている地図上に青い地震活動静穏化領域と赤い地震活動活性化領域が示されるもののほかに、ある地点(たとえば大阪とか名古屋とか)における時間変化を示したもの(時系列変化曲線)があります。今週号では神戸と和歌山県・串本における地下天気図®時間変化曲線をお示ししました。
 

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2月10日にまぐまぐでDuMANewsLetter第6号が発刊

● 2020年1月の地震活動概観と新型肺炎報道について: 2020年1月には日本列島およびその周辺海域でマグニチュード5以上の地震は5個発生しました。1月6日のニュースレターで、2019年12月には同様の地震が9個であった事を考えますと、1月は少し地震活動が低調であったと言えるのではないかと考えています。

 もう一つの話題は新型肺炎の罹患者の年齢について、思う所を書いてみました。皆様はクルーズ船の乗客の年齢構成の報道を目にしたことがありますか? この問題はメディアのリテラシーと大きく関係していると考えています。そしてこのメディアリテラシーの問題は昨今の民間予知会社の地震予知報道についても大きな問題だと考えています。詳しくはニュースレター本文をご覧ください。
 
● 日本列島陸域の地下天気図® : 12月23日のニュースレターに引き続き、日本列島の主に陸域に特化した地下天気図解析です。今週は2月7日時点のLタイプとMタイプの2種類の地下天気図®をお示しします。

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● 複合災害 : 新型コロナウイルスによる肺炎が流行しています。DuMA/CSOも参加を予定しておりました2月中旬の国際研究集会が、中国からの参加者が来日できなくなり、中止される事になりました。

 2月1日の未明に関東地方で最大震度4を観測する地震(暫定マグニチュード5.3)が茨城県南部で発生し、緊急地震速報も出されました。例えばパンデミックが予想されるような疫病が流行しているときに被害地震が発生したら、はたして避難所はどのように運営されればいいのでしょうか。このような事を真剣に考えておく事が必要と考えます。  実際、昨年は台風と地震とが続けて同一地域を襲うという事もありました。また、地震が冬季の積雪地域で発生した場合には、雪の重みにより、多くの家屋が倒壊した事もあります。特に1854年の安政東海地震では、福井県や岐阜県で積雪が影響したと思われる潰家が多く報告されています。

● 2月1日未明の茨城県南部の地震と関東地方の地下天気図® : 今週は首都圏について、地震のデータセットを改めて作成し、再解析を行ってみました。この解析では、対象とする地震は海陸を合わせ、比較的規模の大きな地震(マグニチュード6.5ないしそれ以上の規模)となります。
 

 
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◆ 1月27日にまぐまぐでDuMANewsLetter第4号が発刊
 

 

 
● トルコ東部で被害地震発生 : トルコで日本時間25日午前2時55分ごろ、トルコ東部のエラズー(Elazig)県で被害地震が発生しました。これまでに22人の死亡が確認され、1200人以上がけがをしたとの報告が入っています。  米地質調査所によれば、地震の規模はマグニチュード6.7、震源の深さはおよそ10キロとされています。このマグニチュードですが、日本とは測定の方法が異なり、気象庁のマグニチュードですと7ほどと考えられます。つまり熊本地震や先日発生から25年となった阪神大震災とほぼ同じ規模の地震と考えられます。

 トルコではこれまでにも繰り返し大きな地震が発生しています。これはトルコにはアフリカプレートとユーラシアプレートの境界が走っており、現在この地域で最も活動的なプレート境界と考えられているのが、北アナトリア断層です。

 特に1999年の北アナトリア断層沿いの地震では、1万7千人あまりが死亡し、およそ60万人が家を喪うなど震源のイズミット市を中心に甚大な損害をもたらしました。そして現在トルコで最も危惧されているのが、イスタンブール南方に広がる地震空白域です。

 ここは南海トラフと同じく、将来の大地震発生が確実な場所となっており、トルコにおける“想定されている”最大の地震災害です。ここで地震が発生しますと、首都イスタンブールに極めて大きな被害が生じる事が予想されています。いわばトルコ版「首都直下地震」なのです。特にトルコの住宅は耐震性に乏しく、建物倒壊による大きな被害が予想されています。

● 東北地方海域の地下天気図® : 12月16日付けのニュースレターに続き、東北地方沖合の海域(含:一部陸域)で発生するマグニチュード7クラスの地震に特化した解析です。

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● 阪神・淡路大震災から25年 :25年前の1995年1月17日5時46分、阪神・淡路大震災(兵庫県南部地震、マグニチュード7.3)が発生し、6,434名の尊い命が失われました。

 この地震は地震予知研究ならびに地震観測体制に大きな転機をもたらしました。今回は地震観測体制の変遷について説明したいと思います。

● 震度インフレ : 今週号では、観測体制がどのようにこの25年間で変化したかという事と、そのために現在は非常に多くの震度観測点が日本列島に配備される事になりました。

 そのため、現在の日本では”震度インフレ”と呼べる現象が生じているのです。

   震度計が増加したことにより、偶然、発生した地震の近傍に震度計が存在すると、そこだけが極めて大きな震度となる事があるのです。今週号では1995年と2018年の震度観測網の変遷について説明しています。

● 首都圏の地下天気図® : 12月9日のニュースレターに引き続き、1月17日時点の首都圏に特化した地下天気図®です。首都圏は直下にフィリピン海プレート、その下に太平洋プレートが存在し、非常に深い所まで地震が発生しているという特徴があります。

 昨年12月3日、4日に震度4を記録する地震が関東地方の異なった3つの地点(茨城県南部、茨城県北部、栃木県北部)で発生しました。それ以降も1月3日に千葉県東方沖で震度4、1月14日に茨城県南部で震度を記録する地震が発生しました。

 最初の12月3日の地震と最後の1月14日の地震はほぼ同じ地域で発生していますが、それ以外は異なった場所かつ異なったメカニズムの地震です。関東地方の地震活動が通常とは異なり、活発な状況と判断できます。

● フィリピン・タール火山が噴火しました! : DuMA・CSOは2003年よりフィリピン、タール火山の研究に従事して参りました。タール火山は首都マニラの60kmほど南に位置しており、東京に対する箱根あるいは富士山というような位置付けの火山なのです。 速報として以下のレポートを作成いたしました。
 

 
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● 2019年の地震活動概観 : 今週は2019年の日本列島およびその周辺地域の地震活動について,過去の年と比較しながら解説を行っています.2019年に発生した日本列島およびその周辺海域で発生したマグニチュード6以上の地震は全部で16個でした.そのうち最大の地震は6月18日に発生した山形県沖の地震(マグニチュード6.7)でした.幸いお亡くなりになられた方は無く,建物は半壊と一部損壊で800棟ほどの被害が確認され,鶴岡市では液状化による被害が確認されました.

● 北関東の地震活動続報 : 2019年12月3日,4日に震度4の地震が続けて発生し,その後,DuMAでは特に茨城県北部の地震活動がまだ通常とは異なっており,12月23日のニュースレターでも,活動が予兆的かもしれないという事を報告させて頂きました. その後の推移について,1月10日までのデータを用いて解析してみました.

● 日本およびその周辺の広域地下天気図® : 今週は12月2日のニュースレターに引き続き,現在の気象庁の観測網で解析できる最大範囲の領域の解析です.主に海域で発生するマグニチュード7以上の地震を対象とした解析です.

今回も1月10日時点のLタイプおよびMタイプの2つの地下天気図®をお示しします.

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● 非常時の位置情報通報について: 皆さまはすべてのスマートフォンにはGPS機能が内臓されている事はご存知でしょうか。これはユニバーサルサービスを提供するためというのが理由ですが、実際にはテロ対策(犯人の追跡等)でもあるのです。今週はこの機能について解説を行っています。
 
● 2019年12月の地震活動概観 ; 今週は2019年12月の日本列島およびその周辺地域における地震活動の概要を掲載しました。12月は沈み込む太平洋プレート沿いで比較的多くのマグニチュード5クラスの地震が発生しました。12月3日、4日に首都圏で震度4を連続して観測した地震については、活動は収まっていますが、茨城県北部はまだ完全に元の状態に戻っているとは言えないようです。
 
● 予兆的な地震活動か通常の地震活動かを判別する方法 その2 : 12月23日付のニュースレターで、グーテンベルグ・リヒター則というものを紹介いたしました。この法則の重要な点は一般的に大きな地震と小さな地震の発生数の割合は基本的に一定という事なのです。ところが、前震の場合、この傾きが通常とは異なっているという事に触れさせて頂きました。  今週号では判断の材料となるb値というものについて説明を行っています。
 
● 中部・近畿・中国・四国地方の地下天気図® : 11月25日のニュースレターに引き続き、中部地方から中国・四国地方にかけての地下天気図®です。


 

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