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地震関連の甚語

曎新日2021幎8月22日


 
 

● 地䞋倩気図®が扱う時間スケヌルに぀いお(4/17/2017 泚釈)


 地䞋倩気図®解析の䞀぀の目的は、囜が「30幎で䜕パヌセント」ずいう、極めお長期的な予枬しか瀺しおいない状況を少しでも改善する事で、「今埌数ヶ月から幎」ずいった時間スケヌルでの予枬ずお考えください。  気象の倩気図にも地䞊倩気図®ずか高局倩気図のように、同じ日時で耇数の倩気図が存圚したす。芋おいる珟象の時間・空間スケヌルが異なるもので、どちらも珟状を衚しおいるものです。地䞋倩気図®も同様のものずお考え䞋さいたせ。

 

● 接 æ³¢ 地 震

 接波地震ずは、地震の芏暡マグニチュヌドの割に、揺れ震床が小さ 

く、結果ずしお揺れの被害はほずんどなく、倧きな接波を発生する地震です。接 

波地震は海底で断局が比范的ゆっくりず、倧きく動いた時に発生したす。接波地 

震の抂念の確立に圹立ったのは、1896幎の明治䞉陞地震です。この地震では岩手 県での最倧震床はないしでしたが、岩手県気仙郡で38.2ずいう圓時ず しお最倧の接波遡䞊高を蚘録したした。1677幎の延宝房総沖地震も接波地震ず考えられおいたす。

 

 たた今回4/17/2017)の地䞋倩気図®では北信越地方の異垞や䞭囜・四囜地方の異垞、岩手県を䞭心ずした異垞が芋られたせんが、それはそれぞれの地域で最適化しお解析を行っおいるためで、北信越等の異垞が消えたずいう事ではありたせん。

 

● 地 震 発 光

 地震の揺れのずきに発生する地震発光は、叀代のギリシャ、ロヌマ、䞭囜の時代から叀今東西で報告されおいたす。倚くの研究者の調査から、自然珟象ずしおの地震発光の存圚は間違いないであろうず考える研究者が倚数いたす。その光は党倩的に広がるもの、地衚面においお局所的にみられるものなどさたざたです。䞖界で初めおの地震発光に関する科孊的文献は、19䞖玀前埌のペヌロッパでの報告をたずめたGalliによるものでしょう。以埌も倚くの報告がでたしたが、どれも目撃䟋などの報告であり、存圚を裏付ける地球電磁気的芳枬や光孊的芳枬などはごく僅かな事䟋をのぞいおありたせん。そのため研究者誰もが珟象の存圚を認めるにはただただ時間がかかるでしょう。たた、地震の前にも先行珟象前兆ずしお地震発光があるずいう報告や䞻匵もありたすが、地震ずの盞関性・因果性を瀺すこずは難しく、地震時の発光に比べお調査も僅かであるためいたのずころよくわからないずいっおよいかず思いたす。

蚀うたでもなく日本では地震が倚く発生したす。そのため地震発光の研究は近代科孊が日本に入っおからしばしばなされおいたす。たずえば、倏目挱石「坊っちゃん」のモデルにもなっおいる物理孊者・寺田寅圊は、歊者金吉ずいう人の地震発光に関する調査研究を支揎しおいたす。歊者は、にもわたる倚くの目撃䟋を収集したした。もちろん寺田も発光機構などに぀いお考察をしおいたす。地震孊者も含め倚くの科孊者の存圚を知ったのは、1965幎から1967幎に起こった長野県束代矀発地震になりたす。珟地で芳枬研究した地震孊者らは、地震発光を目撃したずのこずです。たた、珟地の歯科医でもあった栗林さんずいう方は垞にカメラを携えお地震発光の写真の撮圱を詊み、芋事発光珟象らしきものを捉えおいたす。この写真は倚くの文献によっお玹介されおいるので䞖界的にも知られたものです。

その埌、近代郜垂においお初めおずいっおもいい郜垂型盎䞋地震ずなった1995幎マグニチュヌド(M)7.3の兵庫県南郚地震阪神淡路倧震灜においおは、倚くの目撃䟋が報告され、耇数の研究者の調査が文献にたずたっおいたす。この目撃䟋を支持する科孊的蚈枬が報告されおいないのが残念ですが、この地震を機䌚に地震発光に関する調査する気運がさらに高たったずいえたす。

近幎、動画が蚘録できる携垯電話の普及ずずもに、党䞖界的に地震時の発光が䞀般垂民によっお録画されるようになっおきたした。動画投皿サむトの普及も重なり、䞀床倧地震が起こるずこのような地震発光が䞖界䞭に瞬く間に報告されるようになっおきおいたす。事䟋ずしお䞀番初めに起こったのは、2007幎8月15日に発生したMw8.0ペルヌ・ピスコ地震です。この地震は、倜になったばかりのずきに発生し、倚くの人が街にでおいたした。たた、銖郜リマず震倮が玄150 kmしかはなれおいなかったため、郜垂に䜏む倚くの人々が、倧きな揺れを感じるだけでなく、揺れの最䞭に発光珟象を目撃し、動画を蚘録しおいたす。たた防犯カメラでも発光珟象が捉えられおいたした。数々の動画がYoutubeに投皿され䞖界䞭のメディアを通しお地震発光ではないかず話題になりたした。珟地の地球電磁気の研究者による論文によれこれら自然珟象であり、いわゆる地震発光であろうずいう報告をしおいたす。しかしながら、アップロヌドされおいる数々のYoutube䞊動画を芋おもわかるように、発光は、垂内の耇数箇所で芋られ、同皮の自然珟象ずは考えにくい報告は以埌の地震でも倚く報告されおおり、倉電所などでのアヌク攟電ずみるべきでしょう。しかしながら、このような防犯カメラの普及、誰でも動画がすぐずれるような環境が敎ったのは近幎であり、今埌、どのような調査をしおも自然珟象ずしおの地震発光ず断定できるようになる日は近いかもしれたせん。(MK蚘 2020Dec)

 

● 地 震 雲

 地震の前に発生するのではず䞀般瀟䌚にも広く認知されおいる「地震雲」。これほどよく垂民にも浞透しおいる科孊的ずもいえる珟象は少ないでしょう。同じように䞀般でもよく知られ地震の前兆ずしお話題にあがるのは動物行動異垞でしょうか。いずれも、日垞の生掻で芳察できるような珟象であるため、専門家の間では「宏芳こうかん珟象」ずしお分類されおいるものです。同じゞャンルずしお分類されおいたすが、科孊的な研究成果は倧きく異なり、前者はほが孊術論文ず呌べるものがなくいわゆる疑䌌科孊・䌌非科孊ずいったような評䟡がなされおいたす。䞀方、埌者は倚くはありたせんが科孊的論文がありたす。その科孊論文も第者によっお远詊ができるようなものであり科孊的手順がきちんずふたれたものであるため、科孊者における評䟡は異なりたす。しかし、前者は垂民科孊ずしおも絶倧な人気があり、むンタヌネット䞊においおも倚数地震前兆ずしおの地震雲の報告がなされおいたす。なぜこのような違いがあるのでしょうか。これらの理由を説明するような瀟䌚科孊的研究はほがないず思われたすが、掚察するには人間においおも芳察しやすい雲を芳枬察象ずしおいるため、身近な科孊ずしお察象になりやすいのでしょう。類䌌したような珟象ずしおは、血液型性栌刀断などがあるかず思われたす。補足ながら、血液型性栌刀断は耇数の手法による統蚈孊的調査で存圚を吊定されおいたす。

いずれにしろ地震雲は客芳的・定量的な刀断が難しい人の目を通さずずも科孊蚈枬が調査できるようなものです。それらが地震前兆を熱心に研究する専門家さえ地震雲の存圚の評䟡すら行わないのは簡単な思考実隓でも地震雲の研究に取り掛かろうずする根拠がないからかもしれたせん。ただ存圚を吊定するような成果すらないこずから、熱心な地震雲の存圚を䞻匵する垂民科孊者からの意芋は、科孊的に存圚しないずいう成果もなされおいないのだから存圚しないずはいえないのではずいう意芋はありたす。もしこのような䞻匵をするならば、たずは科孊蚈枬ず統蚈的な評䟡を行うべきであり、それも垞に他の専門家からの批刀に耐えられるものを行っおいく必芁がありたす。なにか震倮が地球電磁気的たたは枬地孊に倉化しそれらが雲を䜜る芁因ずいうのであれば、他の科孊蚈枬で雲を発生させる芁因を突き止めるずころたで詊みる必芁がありたす。以䞊のこずが地震雲に぀いおは前兆珟象を熱心に研究する専門家からもなされおいないずいう芳点からも、実隓・調査を開始する前の実隓蚈画・思考実隓の段階で地震雲の存圚に関する根拠は薄いず考えおいるず想像されたす。なお地震雲は日本ず䞭囜でよく話題に䞊がる先行珟象であり地域性のあるものです。(MK蚘 2020Dec) ● ETASモデル(地震掻動床解析の拡倧連動型䜙震モデル) 倧きな地震の盎埌から地震が連鎖しお発生したすが、叀来このような地震矀を䜙震ず呌び、きっかけになった地震を本震ず呌びたす。䞀぀の地震が他の地震の匕き金ずなるのです。倧きな地震は倚くの地震の匕き金ずなり、小さい地震でもそれなりの確率で他の地震の匕き金になりたす。


極端に、今の地震は過去に起きた党おの地震によっお誘発されたず考えるこずができるずしたす。もちろん最近の倧きな地震ほど倧きな匕き金ずなり、昔の小さな地震ほど小さな匕き金になるず考えたす。これは、考えおいる地域がそれほど倧きくない堎合を想定しおいたすが、もし地域が倧きければ、最近近くで起きた倧きな地震ほど倧きな匕き金ず考え、昔に遠くで起きた小さな地震ほど小さな匕き金ず考えたす。そう考えるず、地震は普段から数倚く起きおいたすが、それらの発生の仕方は党く無秩序ではなく、法則性があるこずになりたす。党おの過去の地震の圱響で今の地震が起きたず考えられたす。


こう考えるず、様々な地震掻動をうたく説明できるこずがわかっおきたした。この説明のために䜿われる具䜓的なモデルはETASず呌ばれおいたす。ETASは、いかなる地震も倚かれ少なかれ付随する地震掻動を持ち、今の地震は過去の地震に付随しお発生した地震の䞀぀ずいう考えに基づいたモデルです。ETASは統蚈数理研究所の尟圢良圊先生が提案したもので、地震孊では数少ない日本発のモデルの䞀぀です。


ETASモデルは、Epidemic-Type Aftershock Sequenceの略で(地震掻動床解析の”拡倧連動型䜙震モデル”ずも蚀えたす。


ETASを䜿う利点は、地震掻動の各地域の特城や盞堎を再珟できるこずで、これを「ものさし」ずしお䜿い、地震掻動の異垞倉化盞察的な静穏化など盞堎の掻動からの乖離を怜出できるこずです。䞀般に、異垞がみられおもその埌必ずしも倧地震が起こるずは限りたせんが、その起きる確率が通垞より高くなっおいるこずも蚈算できたす。


たた、過去の地震掻動にETASを圓おはめ、過去の地震の起きかたも将来の起きかたず同じず考えお、将来の地震掻動を予枬するこずにも䜿えたす。ETASは地震本郚の䜙震掻動の評䟡手法に取り入れられおいるほか、米カリフォルニア州の次䞖代の短期的予報モデルに採甚されおり、地震掻動の暙準モデルずしお囜際的に受け入れられおいたす。(KN蚘 2020Dec)

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